お好み焼き・たこ焼き(大阪府)

安くておいしいものが多い、食い倒れの
町を代表する庶民的な食べ物。
 お好み焼きは、水どきした小麦粉に、卯、
キャベツの千切り、豚肉、えび、いか、紅
しょうが、天かす、かつおの削り節などを
好みに応じて入れ、よく混ぜ合わせ、油を
しいて熱した鉄板に丸く広げて焼く。焼け
たところで、ソースをつけて食べる。
 たこ焼きも、水どきした小麦粉に、小さ
く刻んだ紅しょうが、ねぎ、たこを入れ、
l口大の球形に焼いたもの。これにたれを
ぬって食べる。
 ともに、こんがりと焼けた表面はこうば
しく、内側は熱くて軟らかい、ボリューム
のある食べ物である。
 
 たこ焼きの元祖は明石でとれたたこを入
れたもの、という説があり、事実、たこ煉
きには明石型と大阪型がある。明石型は小
麦粉を少なく卵を多めに入れて焼き、だし
汁につけて食べる。大阪型は小麦粉が多く、
炊き上がったものにソースをぬって食べる。